現在厚労省で行われている「障害児支援の見直しに関する検討会」ですが、あまりにもひっそりと進んでいますが、はっきりいってとても重要な会議なのです。
というのも、障害者自立支援法の見直しの一環として行われているのがこの検討会であり、今後の障害児施策に関して今年の7月までにある一定の方向性が出されるのです。とりあえず、関係団体のヒアリングが終わり、月2回ペースで見直しを進めていくそうですが、僕は正直不安なのです。
現場や保護者の意見がちゃんと反映されるのか?
そもそも厚労省は現在の障害者自立支援法をどのように評価しているのか?
学齢児対象の児童デイサービスを経過措置ではなく今後も継続させていくのか?
廃止するのならそれに代わる施策があるのか?
など、聞きたいことがたくさんあります。
もちろん、検討会そのものはちゃんと目的をもっており、「見直しの基本的な視点」として、
・子どもの自立に向けた発達支援
・子どものライフステージに応じた一貫した支援
・家族を含めたトータルな支援
・できるだけ子ども・家族にとって身近な地域における支援
と、ここだけ聞けば、まったくごもっともという感じです。この「基本的な視点」を忘れずに、しっかり検討していただきたいと思います。
そこで最後にみなさんにお願いです。
検討委員会のメンバーがネットに公開されていますので、どなたかお知り合いがいらっしゃれば、ぜひ皆さんの声を伝えてほしいと思うのです。残り約3ヶ月。委員会のメンバーがカギとなります。僕たちの知らないところで決められて後で後悔しないように、今のうちにコンタクト取っていただければと思います。
障害児支援の見直しに関する検討会メンバー(PDF)
2008年4月28日月曜日
2008年4月24日木曜日
勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
最近、ビジネス書が好きです。
僕が現在しているのは発達障害のある子と関わるお仕事ですが、それでもやはり仕事は仕事なわけで、ボランティアでしているのではなく、お給料をいただきながら働いているわけです。
要するに、ヒルズでクライエントと商談しようと、子ども相談室でお子さんと療育しようと、やっていることは自分のもつ専門性とお金を交換している意味で同じだと僕は思うのです。
福祉畑の人には「お金」や「ビジネス」や「利益」なんて聞くとそれだけで毛嫌いする方が残念ながらたくさんいらっしゃるのが現状ですが、僕としては同じ働く者同士、学び合うことができると思い、せっせとビジネス書を読みあさっているのです。
今日読み終えた本は勝間和代さんの「勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─」です。勝間さんは経済評論家としてだけでなく、家庭では3女の母であり、自転車ツーキニストでもいらっしゃいます。同じロードレーサー乗りとして、また家庭を持つ者として、個人的にとても共感している方です
「利益」の出し方そのものに関心のある方はしっかり本書を読んでいただくとして、僕にとって興味深かったのが、「これからの厳しい時代は、働く人それぞれがコスト意識をもち利益をあげるビジネスモデルに転換しないと、さらに少子高齢化がすすみ、日本人のライフ・ワーク・バランスがいっそう悪くなる」ということです。
これは福祉の世界にも言えます。
福祉の人もこれからはコスト意識をもたないと、どんどん安月給の長時間労働となり、新規職員の入らない職場となってしまいます。あるいは専門性のない人が集まる3K職場になってしいます(もうすでになっているかもしれませんが・・・)
福祉は人がやるものです。優秀な人が集まるような福祉モデルができない限り、職員は減るばかりで結果として利用者さんへの不利益になってしまうのです。
福祉の現場は、よくよく「利益」について考えないとと感じました。
僕が現在しているのは発達障害のある子と関わるお仕事ですが、それでもやはり仕事は仕事なわけで、ボランティアでしているのではなく、お給料をいただきながら働いているわけです。
要するに、ヒルズでクライエントと商談しようと、子ども相談室でお子さんと療育しようと、やっていることは自分のもつ専門性とお金を交換している意味で同じだと僕は思うのです。
福祉畑の人には「お金」や「ビジネス」や「利益」なんて聞くとそれだけで毛嫌いする方が残念ながらたくさんいらっしゃるのが現状ですが、僕としては同じ働く者同士、学び合うことができると思い、せっせとビジネス書を読みあさっているのです。
今日読み終えた本は勝間和代さんの「勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─」です。勝間さんは経済評論家としてだけでなく、家庭では3女の母であり、自転車ツーキニストでもいらっしゃいます。同じロードレーサー乗りとして、また家庭を持つ者として、個人的にとても共感している方です
「利益」の出し方そのものに関心のある方はしっかり本書を読んでいただくとして、僕にとって興味深かったのが、「これからの厳しい時代は、働く人それぞれがコスト意識をもち利益をあげるビジネスモデルに転換しないと、さらに少子高齢化がすすみ、日本人のライフ・ワーク・バランスがいっそう悪くなる」ということです。
これは福祉の世界にも言えます。
福祉の人もこれからはコスト意識をもたないと、どんどん安月給の長時間労働となり、新規職員の入らない職場となってしまいます。あるいは専門性のない人が集まる3K職場になってしいます(もうすでになっているかもしれませんが・・・)
福祉は人がやるものです。優秀な人が集まるような福祉モデルができない限り、職員は減るばかりで結果として利用者さんへの不利益になってしまうのです。
福祉の現場は、よくよく「利益」について考えないとと感じました。
2008年4月23日水曜日
服巻智子先生は何故あれほどまでに活動的なのか?
僕はNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」が好きで、子どもが生まれる前は良く見ていました。
ある日、ふとスタッフの住吉美紀さんのブログを読んでいたら、そこになんと服巻先生との裏話が載っているではありませんか!!他のエントリーと比べてもかなりの長文なため、住吉さんとしても服巻先生との出会いにググッとくるものがあったのだと思います。
その住吉さんの裏話を読んでいると、当たり前の事なんだけど、服巻先生もずいぶんと苦労されたんだなと思いました。それでも、あきらめず、途中で放り投げることなく、さらに最高のものを求めて勉強を続けるエネルギーはいったいどこから来るのでしょうか?そのへんをずばり住吉さんが服巻先生に聞いてくれています。
詳しくはブログを読んでいただきたいと思いますが、
あんなに穏やかな表情をされる服巻先生ですが、先生を自閉症支援に駆り立てる原動力の源泉には「怒り」があるのかな、と感じました。より詳しく言うなら、自閉症のある子の親を責め立てる社会の理不尽さについての怒りだと思うのです。
その怒りは、ひょっとするとTEACCH創設者のエリック・ショプラー先生もまた感じていたのかもしれません。
ショプラー先生は自閉症母原論渦巻く時代において、親を自閉症の原因ではなく共同治療者(co-therapist)として一緒に歩んでかれたわけですが、それはシカゴ大学での指導教官だったベッテルハイムへの反発であったわけです(「本当のTEACCHより」)。
僕自身、大学で心理学を学び、当時は臨床心理学まっさかりで僕もユングやフロイトなどを好んで勉強していました。自分で言うのも何ですが、本当にかなり真剣に勉強したのです。
しかし、一方で病因をその人の生育歴にもとめるような思考方法にいまいちついて行けない自分もいて、本当に心理学の道に進んでいいものかずいぶんと悩んだ時期がありました。
結局、大学中にボランティアでかかわっていた自閉症の子どもたちやご家族から、実体験として「自閉症の原因は親の育て方ではない」ことを教えられ、最終的にはこの世界に入ることになったのです。ずいぶんと遠回りしてきたわけですが・・・。
最近は「親の育て方が・・・」なんて白昼堂々と言う心理学者はすくなりなりましたが、それでもそれに近いようなコメントを聴くと、怒りを通り越して悲しくなります。まだまだそれくらい発達障害を現場から語れる人が日本には少ないのです。
服巻先生の怒りにとても共感する者として、ささやかながら先生の後を追いかけていきたいと思います。
ある日、ふとスタッフの住吉美紀さんのブログを読んでいたら、そこになんと服巻先生との裏話が載っているではありませんか!!他のエントリーと比べてもかなりの長文なため、住吉さんとしても服巻先生との出会いにググッとくるものがあったのだと思います。
その住吉さんの裏話を読んでいると、当たり前の事なんだけど、服巻先生もずいぶんと苦労されたんだなと思いました。それでも、あきらめず、途中で放り投げることなく、さらに最高のものを求めて勉強を続けるエネルギーはいったいどこから来るのでしょうか?そのへんをずばり住吉さんが服巻先生に聞いてくれています。
詳しくはブログを読んでいただきたいと思いますが、
あんなに穏やかな表情をされる服巻先生ですが、先生を自閉症支援に駆り立てる原動力の源泉には「怒り」があるのかな、と感じました。より詳しく言うなら、自閉症のある子の親を責め立てる社会の理不尽さについての怒りだと思うのです。
その怒りは、ひょっとするとTEACCH創設者のエリック・ショプラー先生もまた感じていたのかもしれません。
ショプラー先生は自閉症母原論渦巻く時代において、親を自閉症の原因ではなく共同治療者(co-therapist)として一緒に歩んでかれたわけですが、それはシカゴ大学での指導教官だったベッテルハイムへの反発であったわけです(「本当のTEACCHより」)。
僕自身、大学で心理学を学び、当時は臨床心理学まっさかりで僕もユングやフロイトなどを好んで勉強していました。自分で言うのも何ですが、本当にかなり真剣に勉強したのです。
しかし、一方で病因をその人の生育歴にもとめるような思考方法にいまいちついて行けない自分もいて、本当に心理学の道に進んでいいものかずいぶんと悩んだ時期がありました。
結局、大学中にボランティアでかかわっていた自閉症の子どもたちやご家族から、実体験として「自閉症の原因は親の育て方ではない」ことを教えられ、最終的にはこの世界に入ることになったのです。ずいぶんと遠回りしてきたわけですが・・・。
最近は「親の育て方が・・・」なんて白昼堂々と言う心理学者はすくなりなりましたが、それでもそれに近いようなコメントを聴くと、怒りを通り越して悲しくなります。まだまだそれくらい発達障害を現場から語れる人が日本には少ないのです。
服巻先生の怒りにとても共感する者として、ささやかながら先生の後を追いかけていきたいと思います。
2008年4月21日月曜日
滋賀県教育委員会が中高生対象の特別支援教育ガイドブック作成
2008年4月18日金曜日
ガイドヘルパー応援計画
子ども相談室は学童以降の子どもたちが放課後たくさん通ってきてくれていますが、最近はガイドヘルパーさんと一緒にくるケースが増えてきました。ヘルパーさんと公共交通を使いながら移動する経験は、家族とは違った関わりが持てて、自立に向けた機会として結構使えるのです。
しかしニードがある一方で、現場としては、知的障害や発達障害に必ずしも十分に理解のあるヘルパーさんばかりでないのが実情なので、親御さんとしてはヘルパー事業所の選択に頭を悩ませていると思います。
以前、区からもらってきた事業所一覧表を見せられて、「向井先生のお薦めに○を付けてください」と言われたことがありましたが、ちょっと無理でした・・・。だって表そのものが事業所名と電話と住所くらいでホームページも載ってないし、これじゃ選びようがないのです(東京以外もそう?)。
こういうときこそ民間の出番かもしれませんね。発達障害に強いヘルパー事業所のデータベースをオンライン上に構築することや、発達障害プロパーのヘルパーさんを養成するプログラムなどが今後求められるかな?と思います。
企画しようかしらん・・・
2008年4月16日水曜日
ブログ、引っ越しました
ようやくブログの引っ越しが完了。
前のブログはASAHI-NETのブログサービスを使っていたのだけれど、細かいところが使いづらく、最近ちょっと自分のブログから気持ちが離れ気味だったこともあって、思い切って変えることにしたのです。
ブログを初めて約2年。ブログを通して自分自身もいろいろなことを学ぶことができたし、また多くの先輩達とつながることができました。なのでせっかくここまで育った自分メディアをほっとくのももったいない!ということで、環境を入れ替えることで気持ちの入れ替えも狙ってみました。
今は双子の子育てで確かに気持ちの余裕がないですが、言い訳ばかりでもしかたないし、少しずつでもいいから、また一から出発したいと思います。
訪問してくれた方へ。
これからもよろしくお願いします。
前のブログはASAHI-NETのブログサービスを使っていたのだけれど、細かいところが使いづらく、最近ちょっと自分のブログから気持ちが離れ気味だったこともあって、思い切って変えることにしたのです。
ブログを初めて約2年。ブログを通して自分自身もいろいろなことを学ぶことができたし、また多くの先輩達とつながることができました。なのでせっかくここまで育った自分メディアをほっとくのももったいない!ということで、環境を入れ替えることで気持ちの入れ替えも狙ってみました。
今は双子の子育てで確かに気持ちの余裕がないですが、言い訳ばかりでもしかたないし、少しずつでもいいから、また一から出発したいと思います。
訪問してくれた方へ。
これからもよろしくお願いします。
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