今日はコミュニケーションスキルに関するアセスメントから始まり、実際に課題を作ってコミュニケーションの自発を促すことになりました。5デイでは日替わりで受講生が様々な役割を担うわけですが、今日の僕は先生役だったので、とても緊張しつつエキサイティングな体験ができました。
詳しい内容はお伝えできませんが、僕が一番学んだのは、やはり基本が大事ということです。アセスメントをしてからその方に最もあった構造化を行うことで、我々の期待以上に自発的にコミュニケーションを行っていただけました。チームとしてもとても達成感がありました。
講義の中でも指摘されましたが、我々支援者が陥る罠が2つあります。
一つは、構造化がなさ過ぎること、もう一つは構造化しすぎること。
これらの罠に陥らないようにするためには、何よりもその子へのアセスメントが重要となってくるのです。今日のトレーナーのダグ先生からも「アセスメントは継続して行わないといけない」と教えていただきました。要は「わかったつもりにならない」ということだと思います。
2回目の5デイで、僕はTEACCHの方略の基礎がようやく少しわかったような気がします。1回目だけではまだまだ入り口でした。でも、だからといって「わかったつもりにならない」ようにしないといけません。
講義の中でも引用されたテンプル・グランディンさんの言葉
「一人の自閉症者に会ったからと言って、すべての自閉症者に会ったわけでない」
が見事に表現していると思います。
5デイでも、実際には協力していただけるお子さんのごく1部しか見えないし、関わることができません。それだけで、すべての自閉症のあるお子さんを理解したとは絶対に言えないのです。
服巻先生はトレーナーになる前に、20回以上5デイを受けられたそうです。その服巻先生が「今回の5デイも、すごく勉強になりました」とおっしゃる意味を改めて胸に刻みたいと思います。
今日の写真は、トレーナーのジョイス先生、ルース先生、ダグ先生との記念の一枚です。ジョイス先生はお子さんを連れての来日でした。先生方の熱意に本当に頭が下がります。TEACCHセンターの先生方、それいゆのスタッフの皆さん、服巻先生、それから協力児の皆さんとご家族の方々。多くの人たちの協力があってこんなすばらしい研修が実現しました。こんな奇跡のような時間をいただけたことに感謝したいです。
2 件のコメント:
お疲れ様でした。
僕も初任者に話すために自閉症関連の過去に作ったプレゼンを見直していたら、佐々木正美先生のTEACCH研修会の内容を基に作ったプレゼンが、一番ぐっときました。
やはり基本理念は変わらないのです。
ココを押さえないと、やることがぶれます。
初任者研修と言いつつ、話している自分が基本に立ち返ることのできた貴重な時間でした。
お互いに、基本理念を忘れずに日々の実践をしていきましょう。
そして、また飲みながら熱く語りましょう。
11月23日にCAT-KITのセミナーに参加するため神奈川に行きます。
前夜は横浜中華街あたりに出没すると思います。
やましんさん
こんにちは。コメントありがとうございます。時々つぶれそうになりながら、やはり帰り着くのは基本理念なのだと改めて思いました。また飲みましょう!
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