今週読んだ本です。
昨年、ノースカロライナのTEACCH視察に行ったとき、現地で留学されていた梅永雄二先生の最新作です。写真や具体的なケースがたくさん詰まった、最新のTEACCH情報になっています。これを読むと、TEACCHが単なる自閉症の療育メソッドだけにとどまらないのが良く分かります。個人的にはノースカロライナの風景がたくさん載っていて、なんだかなつかしくなりました。ぜひご一読を!
2008年5月11日日曜日
2008年5月1日木曜日
Google的療育とアップル的療育!?
最近読んだ本で個人的にとてもおもしろかったのが、「アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者」です。
僕のことでいうと、世の中にまだWindowsというものがなくてMS-DOSでパソコンが動いていた頃からのMacユーザーでして、自分でいうのも何ですが、MacファンというよりもMacカルトと言っていいくらいAppleに忠実なユーザーです。
一方のGoogleはというと、日本ではまだまだYahooに後塵を拝していますが、その検索精度だけでなく、Gmail、iGoogle、カレンダーやオフィスソフトまで、僕にとってはGoogleのないネットはありえない状況になっています。
これらシリコンバレーを代表する企業の両者を比べると、なかなかおもしろいことが見えてきます。
アップルはすばらしいデザインと機能性を併せ持った製品を開発し、それを販売することで利益を上げています。一方のGoogleは、ネットそのものの環境をより整理し誰もが使える技術を無料で配布しています。そしてユーザーからはお金を取らない代わりに、広告収入で利益を上げているのです。
いわば、Googleが水道だとすると蛇口がアップルであり、アップルがスポーツカーであればGoogleが大衆車であり、「思考のための道具」がアップルであるとすれば「思考するウエッブ」そのものを目指しているのがGoogleであると言えるでしょう。
ちょっと強引かもしれないけど、僕のライフワークである発達障害の世界に話を戻すと、「アップル的」か「Google的」かでずいぶんと療育のマネジメントが変わるのではないかと思うのです。
というのも、民間の行動療法やその他の先進的で個人負担の高い療育はその技術力を売りにしているわけで、その意味でアップル的と言えるかもしれません。高くても内容がよければ利用者として満足でいるのです。
ではGoogle的な療育はというと、僕はノースカロライナで実際に機能しているTEACCH(方法論ではなくシステムとしてのTEACCH)はとてもGoogle的であると思うのです。
つまり、ノースカロライナにおけるTEACCHは、発達障害をもつ州民であればだれでもほぼ無料で使えるサービスなのです。そこには「障害程度区分」なんてなく、発達障害のある人たちは生まれたときから家族が望めばTEACCHのサポートが得られ、知的能力に関係なく生活や就労の支援が受けられるのです。そしてそれらのサポートが無料で提供できるよう、政府や州と連携し、企業からも多くの寄付を集めているそうです。これはGoogleのビジネスモデルとそっくりですよね。
もう一つTEACCHの特徴を挙げるとすれば、個人にダイレクトに行うサポートももちろん重視していますが、それよりもむしろTEACCHの哲学やメソッドを広め、社会全体を変革しようとする気概をTEACCHスタッフから感じることです。言い換えるとすれば、TEACCHが目指しているのは「自閉症の理解」であって「自閉症の治療」ではないということです。このあたり、ウエッブそのものを変革しようとしてきたGoogleの理念に通じるものがあると感じます。
最近では自閉症スペクトラムのある方々は全人口の1%を超えると言われる報告が多くあります。ADHDやLDも含めた発達障害はというと、文科省の調査では6%を超えます。技術力は大事ですが、あまりに高価だとどんなに良い技術でも普及していきません。発達障害のある人と家族の福祉を考えれば、無料で幅広く関わることができる、いわばGoogle的な療育が日本にも求められているように思いますが、いかがでしょうか。
僕のことでいうと、世の中にまだWindowsというものがなくてMS-DOSでパソコンが動いていた頃からのMacユーザーでして、自分でいうのも何ですが、MacファンというよりもMacカルトと言っていいくらいAppleに忠実なユーザーです。
一方のGoogleはというと、日本ではまだまだYahooに後塵を拝していますが、その検索精度だけでなく、Gmail、iGoogle、カレンダーやオフィスソフトまで、僕にとってはGoogleのないネットはありえない状況になっています。
これらシリコンバレーを代表する企業の両者を比べると、なかなかおもしろいことが見えてきます。
アップルはすばらしいデザインと機能性を併せ持った製品を開発し、それを販売することで利益を上げています。一方のGoogleは、ネットそのものの環境をより整理し誰もが使える技術を無料で配布しています。そしてユーザーからはお金を取らない代わりに、広告収入で利益を上げているのです。
いわば、Googleが水道だとすると蛇口がアップルであり、アップルがスポーツカーであればGoogleが大衆車であり、「思考のための道具」がアップルであるとすれば「思考するウエッブ」そのものを目指しているのがGoogleであると言えるでしょう。
ちょっと強引かもしれないけど、僕のライフワークである発達障害の世界に話を戻すと、「アップル的」か「Google的」かでずいぶんと療育のマネジメントが変わるのではないかと思うのです。
というのも、民間の行動療法やその他の先進的で個人負担の高い療育はその技術力を売りにしているわけで、その意味でアップル的と言えるかもしれません。高くても内容がよければ利用者として満足でいるのです。
ではGoogle的な療育はというと、僕はノースカロライナで実際に機能しているTEACCH(方法論ではなくシステムとしてのTEACCH)はとてもGoogle的であると思うのです。
つまり、ノースカロライナにおけるTEACCHは、発達障害をもつ州民であればだれでもほぼ無料で使えるサービスなのです。そこには「障害程度区分」なんてなく、発達障害のある人たちは生まれたときから家族が望めばTEACCHのサポートが得られ、知的能力に関係なく生活や就労の支援が受けられるのです。そしてそれらのサポートが無料で提供できるよう、政府や州と連携し、企業からも多くの寄付を集めているそうです。これはGoogleのビジネスモデルとそっくりですよね。
もう一つTEACCHの特徴を挙げるとすれば、個人にダイレクトに行うサポートももちろん重視していますが、それよりもむしろTEACCHの哲学やメソッドを広め、社会全体を変革しようとする気概をTEACCHスタッフから感じることです。言い換えるとすれば、TEACCHが目指しているのは「自閉症の理解」であって「自閉症の治療」ではないということです。このあたり、ウエッブそのものを変革しようとしてきたGoogleの理念に通じるものがあると感じます。
最近では自閉症スペクトラムのある方々は全人口の1%を超えると言われる報告が多くあります。ADHDやLDも含めた発達障害はというと、文科省の調査では6%を超えます。技術力は大事ですが、あまりに高価だとどんなに良い技術でも普及していきません。発達障害のある人と家族の福祉を考えれば、無料で幅広く関わることができる、いわばGoogle的な療育が日本にも求められているように思いますが、いかがでしょうか。
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