厚労省の発表によると、ハローワークにおける障害のある方の就職件数が過去最高になったそうです。
個人的に注目したいのが、発達障害者、高次脳機能障害者、難病者等その他の障害者(対前年度比489人(54.6%)増)の新規求職申込件数が増えていることです。
(※この調査はおそらく障害者自立支援法に基づいているので、障害区分がいわゆる3障害「身体障害」「知的障害」「精神障害」になっており、「発達障害」は「その他の障害」になっていることに注意!!さらにややっこしいことに、ここでいうところの「発達障害」は、「知的障害」と区別されていることからおそらく知的障害をともなわないいわゆる高機能自閉症やアスペルガー症候群にあたると思われます)
なかでも「その他の障害」の発達障害は、平成10年では新規求職申込件数が300弱だったのが平成19年には1400件と3倍以上になっており、発達障害のある方がハローワークに結びつくケースが急激に増えていることが分かります。
また、平成17年を境にそれまで400件前後で推移してきた新規求職申込件数が急に倍近くなっていることを考えると、平成17年施行の発達障害者支援法の影響があったことは明らかで、やはりとてもインパクトの大きい法律だったのだなと思いました。
一方気になるデータとして、実際に就職したケースを率にすると平成19年で約26%と、ほぼ4人に1人の割合しか就職まで結びつかなかったということになります。ちなみにこの率は他の3障害と比べて最低の数字になっており、あらためて発達障害のある方の就職が如何に難しいかが分かります。こういうデータを読むと、取り組むべき課題はまだまだ多いなと実感します。
他には、ページの最後の方に、ジョブコーチのシステムや最近注目の「トライアル雇用」についての説明がありますので、それだけでも大変有益な情報ですよ。ぜひアクセスしてみてください。
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