親御さんのご相談をお受けしていると、まず全ての方がお子さんの将来について、いわば親亡き後について不安を抱かれています。しかし、今のところ日本におけるインフラはまだまだ整っていないのが現状です。特にいわゆる身体・知的・精神の3障害に属さない発達障害については、専門的な施設があまりにも少なすぎると言えるでしょう。
ノースカロライナのTEACCHを視察したとき、現地のGHA(Group Home For Autism)という非営利組織を見学させていただいたのですが、知的障害の重度の方々を対象としたグループホームから、大変高機能の方々対象まで、幅広く運営されていました。またTEACCHのコンサルテーションを受けているので専門性が高く、まさに利用者さん一人ひとりにあった構造化がなされていました。代表のドーンさんは、「今度は新たにより問題行動の激しい方々を対象としたグループホームを造る予定です」と笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした。本当に前向きなのです。
翻って日本の現状を考えると、雇用危機のなか社会的インフラ整備が叫ばれています。もし発達障害のある人たち対象のグループホームがたくさんでき、そこに勤める方も多く雇えば、雇用対策にもなるように思うのですが・・・。
2 件のコメント:
お久しぶりでございます。
ただ今、体調が悪い状態です。(激しい体力疲労による)自律神経失調症と言われていますが、実際のところわからない状態です。
(精神の方の)障害者手帳を持っているから、ショートステイが利用できるのかと言えば、主治医が言うには、自閉さんは利用できないとか。
理由があって、感覚過敏を持つ自閉さんが1晩でもショートステイを利用するとなったら、自分のこだわりのマイ何とかを持ち込むことはほとんど出来ませんし、ステイ先でも騒がしい人がいるので、自閉さんと精神障害者と一緒のショートステイは自閉さんの方が落ち着かないと主治医は言うのです。
自分の家がショートステイ先しかないのです。
ダンナにものすごく負担かけたくないから、1晩でもショートステイしたらお互いが楽になるのかと言ったら、結局は自分の家の方が楽と言うことになっています。
本当に自閉さんをはじめとする発達障害者向けのGH(グループホーム)も出来て欲しいし、ショートステイ先も欲しいと思っています。
病気になってわかったことが出て来ました。
と言うことで。
Rosamondeさん
こんにちは。ご無沙汰しております。ちょっと気になるコメントで心配ですが、確かに発達障害という特性をお持ちの方々にしっかり配慮されたグループホームやショートステイは少ないかもしれませんね。梅永先生の「自閉症の人の自立をめざして」に書かれていますが、ノースカロライナでも自閉症の方に理解のあるGHとそうでないGHがあって、その差は歴然としてるようです。やはり、まずは「理解」が大事だと思います。
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