2009年10月20日火曜日

自立課題(1)


うちの職場で実際に使っている自立課題を紹介します。

自立課題は、その子に合わせて個別化することが原則ですから、お子さんによって課題が違うのは当たり前。

だけどうちの職場のように、毎日お子さんが変わるところでは、すべての課題をお子さんの個別性に合わせることはとても難しいです。よって、自立課題を共有して使うこともあります。

ところで、もちろん個別化された課題がベストですが、課題を共有化しているとおもしろいことに、いろいろな子に受け入れてもらえやすい(多くの子がやりやすい)課題と、どんなこにやってみても受け入れてもらえない課題とに明確に分かれることです。どの子にとっても自立して取り組みやすい「個にして普遍(開高健)」な自立課題がやはりあるのです。それらをまとめていくことで、どんな自立課題が分かりやすいのか我々が理解できるようになれれば思います。

今回の課題は、もっともシンプルなジェンガチップを手前から外して、奥に入れるという課題です。

今回の課題のポイントは

・視覚的整理統合(目で見て整理整頓され、必要な情報に注目しやすい):一体型
・視覚的指示(目で見て本人がわかる指示):中央の穴
・視覚的明瞭化(目で見て分かりやすく明瞭になっている):穴の周りの色、ジェンガチップの数を限定しマジックテープで固定、穴が見えやすいように周囲を白い紙にした。

などが上げられると思います。

今回の自立課題の良いところは、どこまでやったかどうか目で見て分かりやすいということです。そして一体型なので、シンプルで不必要な刺激がカットされていますから、とても落ち着いて取り組むことができます。個人的にはとても気に入っている課題です。

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