2009年3月13日金曜日

ADHD児が将来自立し、社会で生活することが「かなり心配」な保護者、日本では67%、国外では24%

日本イーライリリー株式会社が、ADHD児の保護者と医療現場で考え方の違いを国際比較した調査が公開されています。

調査を読んでみると、日本のADHD児をもつ親御さんのストレスがどれだけ大変かよくわかります。また日本では支援手段が少なく保護者が「手詰まり感」を抱いているのではないかという結果に、あらためて日本の現状を見たような気がします。

なかでも、日本の親御さんのほぼ3人のうち2人は我が子の将来がかなり心配と答えているのに対し、国外では4人に1人を切るわけです。その背景として、資料の中のグラフにもあるように、未だに教育支援や行動療法が整備されていないことが示唆されています。要するに、親御さんはもっと具体的な支援を求めているのに、それに対して社会が全く応えていないという事なのだと思います。残念ながら、これが日本の現実なのだということです。

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2009年3月12日木曜日

児童デイサービスの今後

昨日の続きで「下」が読売新聞のオンライン版に掲載されました。

それにしても、昨日のこうままさんのコメントにもあるように、国としても児童デイサービスへの報酬単価を上げてきており、今後どんどん放課後型の児童デイサービスが増える可能性があります。

しかし一方でこうままさんがいみじくも指摘されているように、いいかげんな業者も増える可能性があるということです。つい最近でも、障害児の放課後活動やっている団体の代表がいわゆる葛藤モデルで発達障害児のケースにコメントされたことがあって、腰が抜けそうになりましたが、まだまだ(特に東京がそうなのかもしれませんが)玉石混淆なのでしょう。道のりは遠いなという印象です。

2009年3月10日火曜日

障害児の放課後支援の現状

読売新聞で『障害児の放課後支援・(上)大幅報酬カット 窮地の「居場所」』という連載が始まったそうです。障害をもった子ども達の放課支援について、どれくらい現場が追い詰められているかがよく分かると思います。ぜひご一読を!

2009年3月6日金曜日

生と死と

今日は、「障害者就労の第一歩」と題された講演会でお話をしてきました。僕の他に、当事者の方と保護者の方がお話になり、僕は基本的にまとめ役として短い間でしたがお話しさせていただきました。僕の話はさておき、やはり当事者の方々の話に勝る物はないと改めて思います。実際に生きてきた言葉の重みが違いますね。僕自身、勉強になる会でした。

そして夕方は、僕がボランティアのころから関わりのあるかつての通所生さんのお通夜に参列してきました。まだまだわかかったのに、突然のことで、とてもショックでした。親御さんの気持ちを想像すると何とも言えません。お子さんが亡くなることくらい悲しいことはありません。残された者として、生きている人に一日一日精一杯かかわっていかないといけないと、改めて思いました。