2011年9月11日日曜日

発達障害者の就労支援のポイントとは?

やはり大事なのは「自閉症の文化」を理解することにあるのだと、改めて実感した一日でした。

ということで、今日はTEACCHプログラム研究会東京支部の勉強会で中山清司先生のお話を聞いてきました。
中山先生は大阪を中心に活躍されているそうで、就労支援についての豊富な事例から具体的なお話が聞けました。

中山先生のところでは、中学生くらいからすでにTTAPでアセスメントをとり、移行支援を進めているそうです。僕の勤めるカリタスでもTTAPが取れるようにし、来年度の事業計画に入れたいなと本気で考えてしまいました。

中山先生の話に、特性理解のない訓練や支援によって、不登校になったり引きこもったり働けなくなるケースがたくさんありました。結局、就労支援とは、就労を通してその方の幸福を最大化する試みなんですよね。だからこそ、理解が大事だし、自閉症文化を尊重する態度が支援者には求めらるのだと思いました。

一方で、現在の日本の社会は、深刻な経済不況からか、他の文化を理解し受入れる心の余裕を失っているような気がしてなりません。カリタスとして、通所生の未来に向けて何ができるか、試行錯誤中ですが、少なくとも「理解に基づいた支援」をする方向性だけはしっかりと堅持していきたいと思います。

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