2009年12月5日土曜日

福祉のパラダイムシフト〜就労移行支援事業所・コンフィデンス日本橋の見学〜

ちょっと遅い報告ですが、先週金曜日に日本橋にある就労移行支援事業所、コンフィデンス日本橋を見学させていただきました。

場所は日本橋三越の本当に裏側で、まったく「福祉の匂い」がしないところです。ビルの中もきちんと整理されて広くはありませんが、とても綺麗なオフィスになっています。

当日は実際に利用されている方と一緒に、ビジネスマナーやPCスキルのためのトレーニングを受けさせていただきました。(利用者さんより、自分たちの方がビジネススキルがないかも?)

そうです。このコンフィデンス日本橋の特徴は、実際のビジネス現場に近い環境で就労のための訓練を行うところです。日本橋にあるのも、刺激の多いビジネス街を単独で通勤する訓練の意図があったわけです。

施設長さん(元特別支援学校の先生だそうです)とお話する機会が持てました。障害のある人たちがなんとか自立して就労してもらいたいという熱意を強く感じました。

そして同時に、今の福祉や教育のシステムで良いのかという現場からの厳しいご意見も伺いました。なかなか変わろうとしない社会(障害を理解しようとしない社会)に嘆くのでなく、まずは自分たちから変わろうという明確なビジョンが示されました。

目からウロコだったのが、「介護と支援の区別ができない人が多い」というご指摘でした。

自分も、18歳の男性にたいして「〜ちゃん」と話しかける職員に疑問をもったことがありますが、彼ら・彼女らを「子ども」のままにさせているのはこちらの支援者側の問題なのではないかと思っていたので、我が意を得たりという感じでした。

これからは、こういうタイプの支援事業がもっと必要になると思うのですが、自立支援法の改正に関して今後どうなるか少し心配です。

先駆的な取り組みをしている事業所が切られ、旧態依然とした事業所が生き残るような法改正はかんべんしてもらいたいものです。

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