2008年6月11日水曜日

夏のセミナーで講演します

上智大学カウンセリング研究所(現:上智大学公開学習センター)主催のカウンセリングセミナー「発達障害への取り組みについて考える」で講演することになりました。

日時:8月7日(木) 9:30〜12:30

発達障害支援コース
「ノースカロライナTEACCHプログラムから考える発達障害児者への支援」
講師:向井 崇(東京カリタスの家 子ども相談室)

このセミナーは3日間あるのですが、そのうちの1コマをムカイがお話しすることになりました。それぞれ分科会に分かれますので、多くの先生方が講演されます。そのうちのお一人は昨年までTEACCHセンターに留学されていた梅永雄二先生もいらっしゃいます。梅永先生はTEACCH視察研修の時にお会いでき、またお目にかかれるのでとても楽しみです。ほかにも宮本信也先生(ボクも好きな「十人十色なカエルの子」の著者でもいらっしゃいます)などそうそうたるメンバーで、今からかなり緊張しています・・・。

この講演のお話しをいただいたときに、ボクとしては正直に「TEACCHについてお話しする立場にないし、する力量もない」とお伝えして、それでも昨年のTEACCH視察研修はボクなりに学び感じることがたくさんあったので、それについてはお話しできます、ということでこのような形となりました。視察研修については他にもお話しする機会がありましたが、時間の関係でかなりはしょっている(それでも随分時間オーバーしましたが・・・)ので、ちょっとおおげさですがこれを機会に視察研修の体験を集大成としてまとめてみようと思います。

ボクとしては、下記の「紹介文」にもあるように、正直にボクが体験したことを参加者のみなさんと分かち合って、今後の発達障害支援を考える機会となればと思います。よろしければ、ぜひご参加ください。

「2007年8月にアメリカのノースカロライナ州で実施されているTEACCHプログラムを視察してきましたが、そのなかでとても印象だったのが、同行さ れた佐々木正美先生が「視察を終えて偉くなったのではありません。私たちは幸福な体験をしてきたのです」と視察最終日におっしゃったことです。実際、発達 障害のあるお子さんや大人たち、またそのご家族が障害の程度の関わらず活き活きと自分らしく生活されている様子を目の当たりにして深く感動したと同時に、 日本でもこのような支援が実現できないものかとうらやましく思いました。

確かに日本でも、発達障害者支援法、障害者自立支援法、特別支援教育など発達障害をもつ方々を取り巻く環境はずいぶんと変化してきました。日本でも「生 涯にわたる支援」が目指されているなかで、以前と比べるとずいぶんと支援の幅が広がり、理解も深まっている印象を持ちますが、まだまだノースカロライナで の実践と隔たりのあることが現実ではないかと思います。

TEACCH視察から学んだことをどのように日本の発達障害児・者の支援に活かしていくか、視察時の写真やムービーをご紹介しながらみなさんと一緒に考えていきたいと思います。」

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